【完結】ホイクメン!
「仕方ないよ。

都会の学校は軽度の子しか入れない事が多い。

清香みたいな重度の子は、どうしても田舎の学校に回されちゃうんだ・・・。」




仕方がない事とは言え、卒業を来春に控えた今でも納得いかない。


どうして“人と違う”という事を理由に迫害紛いな扱いをされなければならないのか・・・。




「重度・・・か。

それでも清香はいい子だよ。」




「そう言ってくれると本当に嬉しい・・・。

ありがとう・・・。」




清香の抱える事情は、私と親しくしている友達はみんな知っている。




会話が成り立たない。


人の気持ちがわからない。


そして、感情のままに行動してしまう清香。




彼女が抱えている事情は、“健常者”である私たちには全て理解する事はできないのだ。
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