【完結】ホイクメン!
「あっ・・・、今度は積み木で遊ぶ?

先生が積むから、心結ちゃんも真似っこしてね?」




私は心結ちゃんから積み木を受け取り、1つ1つそれを積み重ねていく。




立方体が3つ重なり、そこそこの高さとなった時。


にんまりと笑みを浮かべた心結ちゃんは、積み木のタワーを目掛けて大きく腕を振り回す。




「ダァ~ッ!!」




がらがらと崩れる積み木のタワー。


崩れた積み木をまた積み直す私。


そしてまたそのタワーを崩す心結ちゃん。




一見意味のないこのやりとりも、子どもたちにとっては大事なコミュニケーションの手段だ。


だけど、この意図に気付けるようになったのは一体いつからだったっけ・・・?
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