地球を守って!恋するヒーロー

一緒に帰ろう

あさって、私たちはついに月に行く。


体を休めるため、今日のお昼からの訓練はお休み。


これから私は、千明やブレットにネリ、それから数人の仲間たちと、出かける約束をしている。

けれどその前に。
御堂先生の最後の診察を受けていた。



「やっぱり、異常はどこにもなかったんですか?」



確認のために最後に聞くと、御堂先生はカルテを見ながら頷く。



「以前も言ったように、ウイルスは完全に消えているし、特に他の病気にかかっているとも考えられない」



......。

アメリカ女医の交換条件もはっきりと断った今となっては、御堂先生を信じるしかないのだけど、だったら夜の発熱はいったい何なんだろう。


解熱剤と栄養剤だけで、月での戦いを乗り切れるのかな。生きて、帰れるんだろうか。



「仮説に過ぎないが、もしかするとサイキックとしての力を使うことが、君の体には負担がかかっているのかもしれない。

月から帰還したら、君の体からサイキックの能力を取り除いてみよう」



確かに能力を使うことで異様に消耗する体。

でも、サイキックの能力を取り除くことなんてできるんだ。

別に戦う必要がなければ戦いたくはないし、能力がなくなっても構わないけど......。


前例がないので分からないが、と続ける御堂先生に、やっぱり不安が消えてくれない。
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