地球を守って!恋するヒーロー
「千明はこれからどうするんだろうね」


「美女をナンパしに、アフリカ大陸横断の旅に出るとか言ってたな」



......心配して損したかも。

私たちに合わせる顔はないのに、美女をナンパする元気はあるんだ。


だけど、千明らしいな。
それを聞いて呆れたけど、なんだか少しほっとした。



「......相変わらずだね」


「ああ。みんな変わってないな」



みんな?
みんなって、私と千明のこと?
それとも......。



「みんなって、もしかして他にも誰かきたの?」


「そうだ、一人な。
行くところがないからここに置いてくれと言うから、仕方なく英語教師として置いてやってる。

俺にこんなことを頼めた義理じゃないが、会いたい人がいるからどうしてもここにいたいとも言っていたな」
  


そう言って、ネリはにやりと私を見る。
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