気がつけばいつも、キミだけを。
「もう好きじゃないならさ……何でいつも悠のこと見てんの?」
ともともに背中を向けて歩き出したけど、その言葉を聞いて立ち止まってしまう。
見てる?
私が……岩田くんを?
そんなはずはない。
だって視界にも入れたくないんだから。
再び歩き出す。
ともともは私を惑わせようとしてるんだ。
岩田くんと仲が良いんだから、岩田くんの味方をして当然。
ともともは敵だ。
もっとこじらせようとしているんだ……。