片想いから途中下車
ああっ、ダメだ、思い出せないー……。


一人、ぐあぁーっ、なんて声を出して手で顔を覆う。


ついでに、足もばたつかせてさ。


こんなのハタから見たらすっごい変に思われるよ。


だぁっ、もうダメもとで陽にっ。


「……ねぇ、ひな……ってうぁぁっ!!」


手を顔から離し、机についた途端これだよ。


「……う、うす」


「もー、なんでぇ……?」


目の前にはいきなりの陽の彼氏、凉太くん。


最近、心臓に悪いのばっかだ。

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