片想いから途中下車

ここで

「里奈っ! もう始まっちゃってる!」


そんな、急かす陽の声に歩く足を少し速めた。


見えるドアの向こうからは歓声が聞こえてきていて、


一度足を踏み入れれば、熱気と歓声の渦が私を包んだ。


「わ……」


視界に広がるのは、泣いてる人、笑ってる人、真剣に走り回り、声を出す人。


下ではキュッとバッシュを唸らせながら競り合う姿。


とって取られて、バスケットボールが行き来を繰り返す。


「あぁっ ヤバいヤバい!!」


「涼太っ! がんばれー!」


そう、隣で陽が叫んでる。


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