桃から生まれなかった桃太郎
ある日のこと、

いつものようにおじいさんは山へ芝を刈りに、

おばあさんは川へ洗濯に行きました。

おばあさんは腰をかがめ、

川の水で、着物を丁寧に洗いはじめました。

おばあさんがふと顔をあげると、

川上の方にゆらゆらとゆれる影がありました。

それは大きな木箱でした。

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