秘密が始まっちゃいました。
「福谷夫妻んトコね」


週末の予定を聞かれ答えると、荒神さんは疑わしそうに言った。


「それは、福谷にウラ取ってもいいの?」


「当たり前じゃないですか」


私は微苦笑しながら答える。こんなこともあろうかと福谷は買収済みだし、瑠璃とは飲みに行く約束が実際にある。

だって、荒神さんと週末にデートなんて、先週の二の舞だ。
私の気持ちが固まらないうちに、あんなエッチなことされたら、今度こそ完全にオトされてしまう。

正直に言えば、彼とのアレ以上の行為に期待と好奇心がある私。
すっごく気持ちよかったし、セクシーさ全開の荒神さんは、女には抗えない魅力を感じる。

でもダメ、絶対!
身体からってのはダメ!


「避けてはいないってことでいいの?」


荒神さんが猜疑心マックスの表情で見下ろしてくる。
思いっきり避けている私は、作り笑いで何度も頷いた。

ああ、サイッテー、私。

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