Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
そう思いながらも…

声のした方に、咲陽の姿を探した。


「お客様?」

オレの番になって、店員が声をかける。


「あぁ、すいません…
パラメンのショート」



前に居たオンナが、チラッとオレを振り返って、店内に消えた。



会計が終わって店を出る時…

もう一度、店内を見つめた。




つか…

何してんだ、オレ。



もう、終わった事だろ…



だけど…





ただ一目だけ…見たかった。





車に乗り込むと…

「どしたの?尚…
なんかあった?」


見てたのか…

「いや、
なんもないよ…」


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