Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
家族
4年振りに目にしたアタシん家は…

あの頃と変わんないまま…


庭には今年も、向日葵が咲き誇ってる。



懐かしい佇まいに、心が震えて…
胸が苦しくなる。




チャイムを鳴らそうとして手が止まった…



あぁ〜〜〜っっ!

自分ん家なのに、緊張する!



あーも、クソっ!!

勢いよく、チャイムを連打した。



アポなしだしな…

居なかったらどーしよう…



そう思った瞬間!



「はーい!」

声と共にドアが開いた。



親父!!




アタシを目にした親父は、
俗に言う"ユーレイでも見たよーに"驚きで固まった。



記憶の中より老けて、少し痩せた親父の
姿に胸が痛む…



「お父さん〜、お客様は…?」

その時、奥から母さんが出てきた。


と、同時に…




バシンッ!!




我に返った親父のビンタを食らって、
アタシはその場に倒れ込んだ。



「咲陽っっ!!」

裸足のまま駆け寄ってきた母さん。


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