Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
「なんだよ…それ…」

困惑するアタシを横目に、

軽くため息をこぼし…

「それほど…

サヤオを傷つけた事とか、別れた事が…
ものスゲぇ苦しかったんだろーな」



トモの言葉が…
鋭く胸に突き刺さった…!




ウソ、だろ…




あのナオが、

いつも余裕たっぷりなナオが…


そんなふうに潰れるほど…




そんなにアタシの事…



「オンナは時間と共に落ち着いてくけど、オトコは逆ってゆーもんね…」

注文したビールをトモに注ぎながら呟く
マユキ。



それで日に日に潰れて…



「だから関わらせたくなかった。

アイツはサヤオの幸せン為に、
あれほど苦しんでまで手放して…

やっと今、新しい道進んでんのに…
関わったらまた苦しみ続けんだろ?

サヤオを自由にした意味がねぇ」





バカ…


くそバカだよっ!!




なんなんだよ…!


勝手にアタシの幸せ決めてんなよ!!!



そんな苦しんでまで…


バカすぎんだろっ!!





ふざけんなよ…


何やってんだ…アタシ達…


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