Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
「あっれ〜?夕月チャン」

すぐ側にたむろってたヤツに声をかけられた。


4人の男達から、元源氏名を呼ぶオトコを目で追うと、そいつは…


「高橋!」

アタシをハメた当時のボーイだった。



「誰だれぇ?オマエ知り合〜い?
すげ〜いいオンナじゃん!」

「紹介しろよ!つか俺らと遊ぼーぜ!」

仲間達の言葉に、高橋が発した言葉は…


「こいつ、クソビッチだぜ?

せっかくだから、イメクラごっこでもさせるか!?」



ふざけんなよ…

つか、クソビッチ…


まぁ、
あんな仕事してたからしょーがねーけど…


シカトして、歩き出そうとすると、

「なに逃げてんだよ?
オマエには責任取ってもらわなきゃな」

進路を塞がれた。


「責任?
なんだよそれ…

つか、どけよ」

加害者がエラそーにしてんなよ!


「オマエのせーで急にクビんなって、あの後どんだけ困ったと思ってんだ?

借金返せなくて追われて、すげぇ痛い目あったしよォ」


知らねーよ!!
どんな逆恨みしてんだよ!


< 207 / 316 >

この作品をシェア

pagetop