言えなかったILOVEYOU
‐その日の放課後‐
夕焼けがグラウンドを
照らしている。
美衣が教室で帰りの
仕度をしていると.
「てめ--!ちょっとこっちこいよ。」
うわ‐…また誰か喧嘩してんのかなあ…
巻き込まれたくないし.
早く帰ろ。
美衣が机から
立った時だった。
「オイ!!てめ‐だよ!」
…もしかして.あたしに言ってんの??
美衣がその女達の方を見た。
…やっぱ間違いない.
あたしに言ってんだよね。