EXCAS
「っ、はっ……」
咽が痛い、眼球が痛い、身体が痛い。
ほんの数秒前まで、あれは現実ではなかったのかと疑ってしまう。
出来るだけ目前の世界を直視しないで、この場から離れて走り出す。頭上から響く戦いの音を気にせず、いなくなった二人を探す。
生きていると信じて、どこか人目のつかないところで泣いていると信じて。
過ぎる場所は振り返らない、擂れた死体は覗かない、戦音は届かせない。
消えた姿を求めて、荒れていく戦場を駆け抜けた。
――。
それは、何の音だったか。
鈴の、心音を掻き乱す清涼なオト。
耳元で鳴り続け、徐々に遠ざかっていく。
けれど消える事はなく、誘い込むため停滞し、また進む。
咽が痛い、眼球が痛い、身体が痛い。
ほんの数秒前まで、あれは現実ではなかったのかと疑ってしまう。
出来るだけ目前の世界を直視しないで、この場から離れて走り出す。頭上から響く戦いの音を気にせず、いなくなった二人を探す。
生きていると信じて、どこか人目のつかないところで泣いていると信じて。
過ぎる場所は振り返らない、擂れた死体は覗かない、戦音は届かせない。
消えた姿を求めて、荒れていく戦場を駆け抜けた。
――。
それは、何の音だったか。
鈴の、心音を掻き乱す清涼なオト。
耳元で鳴り続け、徐々に遠ざかっていく。
けれど消える事はなく、誘い込むため停滞し、また進む。