きらいだったはずなのに!
「……中里、もしかして話してなかったのか?」
あたしの様子がおかしいことに気付いた悠斗が、苦笑しながらミヤコちゃんの方を見た。
あたしもじろりと横目でミヤコちゃんを見ると、しれっとしていつもの真顔を貫いていた。
「ちょーっといいかな、ミヤコちゃん?」
「なによ、もう」
「なにじゃないよ、なにじゃ! いいからこっち来て!」
鬱陶しいと言わんばかりの表情を浮かべたミヤコちゃんをずるずると引きずって、柱の陰に連行した。
悠斗に聞こえないように、ひそひそ声でミヤコちゃんにまくしたてる。