きらいだったはずなのに!

 わかっていたことだけど、ショックだ。


 久しぶりの恋だっただけに、失恋の痛みがダイレクトに胸をえぐる。


 ……だけど、意を決して顔を上げてみたら、思いがけない表情をしている桐島さんが目に飛び込んできた。


「……桐島さん、顔、真っ赤ですけど」


「うるせーよ、ばか」


「ば、ばかってなんですかっ」


 告白したのに、その返事がばかだなんてひどすぎるっ!


 ……でも、顔が赤いのはどうして?

< 246 / 276 >

この作品をシェア

pagetop