きらいだったはずなのに!

「だから、最初からそう言ってんだけど」


 その言葉に、やっと信じることができた。


 あたし本当に桐島さんと付き合えるんだ……!


「やったー!」


「いや、待て待て待て!」


「んぐうっ!」


 喜びが最高潮に達して、思いっきり腕を広げて桐島さんに抱き着こうとした。


 ……そしたら全力で拒否された。


 顔面を思いっきり手で押さえつけられてめちゃくちゃ痛い。


「なにするんですかあ~!」


 ぐにっと曲がって痛む鼻を押さえながら桐島さんに言うと、ふうとため息を吐かれた。


 ため息吐きたいのはこっちなんですけど!

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