ナツコイ


…瀬川…?



その時、キーンコーン♪とチャイムが鳴った。



「チャイムが鳴りましたわ、戻りましょ」



「うん…」



そして三人とも教室に入ることに。



授業中、ユイは少し斜め前に座るリュウの後ろ姿を見る。



瀬川…さっき、少し表情が曇ったような…?



いつも、ニコニコしてるくせに。



何か、聞かれたくなかったのかな…?




このまま、



ただのクラスメイトだったら、



彼の周りのことを、知ることもなかったのに。



夏休み中、距離が近くになってしまった私は



彼のことを、知ることにー。





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