理論と刀と恋の関係。

綺麗?

…ぴちょん        
       
            ぱしゃっ…
        …ぴちょん




    …ぱしゃん
        …ぴちょん










「雨…降ってますね」



「そ…ですね」



「買い物…行けませんね」



「そ…ですね」



今日は沖田さんが非番だというので、着物を買いに行く予定だったのですが…あいにくの雨。



沖田さんは外出を結構楽しみにしていたようで、さっきから膨れっ面で私に話しかけてくる。



正直、鬱陶し…ごほごほ。



いや、ね?



私も買い物には行きたかったわよ?



だけど…



(もともとインドアだからなぁ…)



外に出られないからといって、そこまで落ち込まないのだ。



未だぼそぼそと話しかけてくる沖田さんの方をちらりと見やる。



ぷくーっ



(あ…ほっぺ膨らんでる)



無意識に手を伸ばしていた。



あと数cm…



「あーところで、」
「!!」



た、たたた、タイミングううう!



くるり、と私の方を向いた沖田さん。



そうすると、必然的に沖田さんの眼前に私の指先がくるワケで…



「!!!!?」



沖田さんの目が見開かれる。



「や、あのそのっご、ごめんなさい__!」



急いで指先を引っ込め、謝った。



「いや、別にいいけど…」



沖田さんもどぎまぎしている様子。



なんか恥ずかしさやら何やらで、心拍数が急上昇。



ばくばく、煩い胸が治まらない。



「〜っ、ちょっと向こう行っててください___________!」



混乱のあまり、沖田さんを部屋から押し出してしまった。





























(…そもそも、ここ沖田さんの部屋じゃん)



後でそれに気づいた私が慌てたのは、言うまでもない。
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