理論と刀と恋の関係。

Dr.Haruka!!

「おはようございます!」



芹沢さんの一件から早くも1週間が過ぎた。



私は誰からお咎めを受けるでもなく、特に変わりなく毎日を送っている。



「うむ、宮瀬か」



唯一変わったといえば、こうしてちょくちょく芹沢さんが前川邸に来るようになったことぐらい。



なんだか試されているような気がしてならないが、芹沢さんとは会ったら挨拶を交わすくらいのことしかしていないし、たまに話をしても、その表情は柔らかい。



あのときのは夢でも見ていたのではないかと思うほど。



それよりも厄介なのは、



「宮瀬サン、どーも」



こいつ…新見錦のほうだ。



芹沢さんがこっちにくるときはいつもついてきているようで、もうコレがうざいのなんの。



初対面でいきなり壁ドンしてきたかと思えば、

〝へー…胸はあるんだな。
顔がガキだからソコもお粗末なのかと〟

なんて言っていきやがったし。

(ちなみにその時は運悪く誰も近くにいなくて、私は30分くらい絡まれた。…いい迷惑だ。)



ただのチャラ男なのかと思えば、普段の会話や動作には隙が無く、相手(特に土方さん辺り)の話にねっちりと難癖をつける。



…もちろん土方さんはその度に拳を震わせているが。



沖田さんみたいにガツンと殴れないのは、あいつが芹沢さん一派の代表格みたいな人だからなんだろう。



…殴っちゃえばいいのに。



へらりとしているくせ、何気に頭がキレるところが妙に苛つくのだ。



今思えば、初めて会ったとき誰も近くに居なかったのも運が悪かったからじゃなくて、あいつが私の周りに誰も居ないときを狙ったからかもしれない。



ああ、思い出すだけでも怒りが込み上げてくる…!



苛々しながら私は手を合わせ、大盛りの朝ごはんを掻っ込んだ。



今日は色々とやることがあるんだ、こんなやつに構ってないで、さっさと食べて部屋に戻らなきゃ。
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