理論と刀と恋の関係。

玄関にきちんと靴を並べ、立ち上がると “困惑”の2文字を顔に表した、沖田さんがいた。



…まぁ、そうなるわよね。



沖田さんの身長は大体170cm位。



さっきまで沖田さんの目の辺りに私の頭があった。



でも、私がさっきまで履いていたのは12cmもヒールのあるパンプス。



それを脱ぐということは、私の背が12cmほど低くなるわけで…。



今、私の頭は沖田さんの胸辺りにある。



とりあえずはポーカーフェイスを保っているものの、



(そうよ、背が低いことは私のコンプレックスなんだから！

12cm詐欺ってたのよ、悪い！？)



心の中では逆ギレしまくりである。



…ってそれより、視線！



沖田さんからの視線が痛い！！