理論と刀と恋の関係。
。₀:*゚✲゚*:₀。




私は再び廊下を歩いていた。



「すみません…首、大丈夫ですか?」



隣…というか半歩先には心配顔の沖田さん。



彼の視線はさっきの尋問でできた首の傷。



私は笑って言う。



「大丈夫ですよ」



(それに、そうするのがあなたの仕事なんでしょう?)



心の中の声は決して口に出さない。



ごろごろ、キャリーバッグを引きずる音が響く。



少し歩いて、沖田さんが “ここです” と言い立ち止まった。



からり、と障子を開けると、そこには小さな机と、棚が1つあるだけの簡素な部屋。



物は少ないが、明らかに誰かの私室。



「あの…?」



疑問を抱きながら沖田さんを見上げると、彼はさらっと言った。



「すみませんが、空いている部屋がないので。

僕と相部屋です」



(………え?)



一瞬頭がフリーズしたが、そこは持ち前の冷静さを総動員させて落ち着きを取り戻す。



「…分かりました。

お部屋、お邪魔してしまって申し訳ありません。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします」



ぺこり、と頭を下げた。



「いえ。どうぞ、入ってください」



沖田さんはそう言うと、部屋に入ってしまう。



私も沖田さんの後を追って部屋に入った。
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