理論と刀と恋の関係。
「両者構えて…」



原田さんの声が道場に響く。



私は目の前で木刀を構えるガタイのいい1人の男…“中村くん” と沖田さんに呼ばれていた隊士と向き合った。



互いに目を逸らさない。



こんな素人の女の相手、油断してナメてかかってくるかと思っていたけれど…



…どうやら彼は、真剣に試合をしてくれるらしい。



まあ、沖田さんはきっと、彼が手を抜かないことを知っていたから、今日私の相手を彼に任せたのだろう。



___そこまで考えたところで、私はもう1度、木刀を固く握り締めた。



「_______始めッ」



その合図で、私と中村くんは床を蹴る。



…大丈夫、私はシュミレーション通りに、剣を振るっていれば良い。













…私の頭脳に勝てる者など、在りはしない。
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