太陽のあいつ《完結》

夏休みの幕開け

波立つ水面に
太陽の光が乱反射する。


そんな水面に
ゴーグルをつけた俺は
勢い良く、飛び込んだ。


今日も末永に言われ、
タイムを計る。


テキトーに
部活に出ていたこの数週間、
良いタイムが出るわけがない。


案の定、
末永は首を傾げたまま
「夏休み中、真面目にやれよ」と言っただけだった。



真面目にやれば…
何とかなるのか??



俺のタイムは
アツシが転校して来た日以来、
良いタイムが出ていない。


もう
あれ以上のタイムを出せる気がしなかった。
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