太陽のあいつ《完結》
「……アツシ」



ポタン 

ポタン

ポタン…


顔を上げると、
視界がぼやけて何も見えない。



そして、
頬を一筋の涙が流れ落ちた。



流れたものが
涙だと認識出来た途端、
次から次へと頬を流れ落ちていく。



「アツシ…。何でだよ…」



俺は頭を抱え、
コンクリートに出来る涙のシミを
黙って見つめていた。
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