太陽のあいつ《完結》

真実

真夏のような暑さから、
心地よい風が吹き始める8月下旬。


俺は部活の始める
1時間前に
プールにやってきた。


20日ほど
泳ぐことを
休んでしまったカラダは
鈍っているに違いない。


だから
皆が来る前に
慣らしておこうと、
早めに来たのだ


誰もいない
久しぶりのプール。


かすかな塩素の匂いに
懐かしさを感じながら、
水面にバッチャーンと
勢い良く飛び込んだ。
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