《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
生まれてすぐは、泣くことをせずに先生に体を叩かれて、産声をあげた。

小さくて、小さくて…
本当に小さくて、この子はちゃんと大きくなるか不安だった。



一月十七日
看護婦さんがミルクの時間に呼びにきてくれた。

初めてミルクを飲んでいる姿には感動を覚えた。

小さな口で、一生懸命に栄養を摂っている姿は、なんとも言えないぐらい愛らしかった。



一月二十五日
一緒に退院して、家に戻ってからは毎日が格闘。

愛美がなぜ泣いてるかがわからなくて、いろんなことをした。

ミルクがほしいのか、おしめの交換なのか、本当にわからなかった。

少しづつ、泣き声の変化に気付き、なんとか理解できるようになった。
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