《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
「大丈夫ですよ。

今から超音波検査をします。」

英美の不安を取り除くように、優しい言葉で丁寧に話す。

高野先生の言葉に小さく頭を揺らし、隣にあるベッドに横になった。

ベッドの脇で不思議そうに誠人は英美を眺めていた。

誠人の視線に気付いた英美は笑顔を見せ、誠人の頭を優しく撫でた。

「大丈夫よ。」

英美は力強く誠人に言ったが、それは自分自身に言い聞かせる言葉でもあった。

不安な心を落ち着かせるように…

高野先生は英美の上半身を確かめるように触り、胸を中心にゼリー状の液体を塗った。
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