《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
考えれば考えるほど、嬉しくなる。

金色に輝く指輪から、目が離せない。

とめどなく流れる涙。

それと同時に、笑顔も零れる。



「…はい。」



英美は頷くだけで精一杯だった。

英美の返事を聞いた弘樹は英美の右手を取り薬指に指輪をはめた。

金色に輝く指輪。

英美はそれを見てまた涙を零した。

思いもよらないプロポーズ。


嬉しさのあまり、何も考えられないでいる。

ただはめてもらった右手をずっと、眺める英美。

綺麗な夜景も、ロマンチックな言葉も、何もないプロポーズ。

あったのは、弘樹の真剣な顔。
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