《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
許しが出たことで食事が運ばれてきた。

和やかな雰囲気ではないものの、最初の険悪な雰囲気はなく、静かに時間は流れていく。



緊張から料理を味わう余裕はない英美だが必死に母親に話し掛けた。

母親の返事は冷たいものの、結婚の許しをもらえたことに喜びを噛み締める。



右手の薬指にはめられた金色の指輪が今、始めて本当に輝きだした。



今日のこの日を、英美は一生忘れないと心に誓った。
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