冷たい彼は旦那さま


「ごめん。驚かせた?」


久々に聞く、翼さんの声。


耳の奥を刺激して私の体温を一気に上昇させる。


「いえ、大丈夫です。どうかしましたか?」


ちゃんと話せてるかな?


いつもみたいに話せてる?


変な事が気になって仕方ない。


会話だけでこんなことを考える事が来るなんて思わなかった。


「いや、これ行かない?」


翼さんが一枚の紙切れを見せる。


< 210 / 427 >

この作品をシェア

pagetop