おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
「あれ?生理こないな、まぁいつも遅れるし、今週体育祭だし逆にラッキーだしいっか。」
そんな独り言をブツブツ呟きなから、見慣れたトイレの天井を見上げる。
初潮を迎えたのは周りの友達よりもずっと遅い中学卒業間近だった。
「麻那(まな)はまだまだお子様だもんね~」
なんてからかわれながらもやっと一ヶ月に一回同じような日にちに生理がくるようになった頃だった。
ちょうどその頃初めての彼氏ができた。
初めてのデートに、初めてのキス。
付き合いが長くなるにつれて当たり前のように経験は増えていく。
「あんたもお相手の陽(よう)くんも奥手だもんね~」
なんてクラスメート達にちゃかされながらも順調に彼氏との仲は深まっていく。
経験することは赤ちゃんができること。
高校生である私にもそんな当たり前の知識はある。
でも大好きな彼氏との時間に現実的な話は持ち込みたくなかった。
私が妊娠するなんて万が一にもありえない。
妊娠なんて遠い話。
そんな独り言をブツブツ呟きなから、見慣れたトイレの天井を見上げる。
初潮を迎えたのは周りの友達よりもずっと遅い中学卒業間近だった。
「麻那(まな)はまだまだお子様だもんね~」
なんてからかわれながらもやっと一ヶ月に一回同じような日にちに生理がくるようになった頃だった。
ちょうどその頃初めての彼氏ができた。
初めてのデートに、初めてのキス。
付き合いが長くなるにつれて当たり前のように経験は増えていく。
「あんたもお相手の陽(よう)くんも奥手だもんね~」
なんてクラスメート達にちゃかされながらも順調に彼氏との仲は深まっていく。
経験することは赤ちゃんができること。
高校生である私にもそんな当たり前の知識はある。
でも大好きな彼氏との時間に現実的な話は持ち込みたくなかった。
私が妊娠するなんて万が一にもありえない。
妊娠なんて遠い話。