隣のカピバラさん
今回は、くじ引きで席を決めるらしい。
みんな、次々と席が決まっていく。

……とうとう私の番がきてしまった…
「えい!」
と、力強く引き抜いた紙の先には、
「………9番?」
とかいてあった。誰かなぁと思って黒板を見上げたら…
「東條 悠斗!?」
東條 悠斗って一年の頃同じクラスだったあの………………ナルシ!!
本当のところは分からないけど、一年の頃にクラスのお調子者が
付けたあだ名で、私はずっとナルシとして覚えていた。

私は、恐る恐る席に座って「よ、よろしく。」と言うと、悠斗は
「ああ。」といってそのまま黙ったままだった。

いかにもナルシらしい!と思った反面、これからやっていけるのかと
不安ばかりがつのっていた…
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