彼女が笑えば、世界は色づく。





次の日、一時間目は吉見先生の授業だった。



科目は社会で、面白く進めてくれるので眠くならずに済んだ。





授業も終わりに差し掛かった頃、ガラリと教室のドアが開いた。




それまで和やかだった、教室の空気が一気に張り詰めたような空気になる。



「お!森野!久しぶりだな」



こんな中で、いつもの調子なのは吉見先生だけだ。






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