レディ・リズの冒険あるいは忠実なる執事の受難
「リチャードのことを聞くだなんて、やっぱり写真を見直したら興味が出てきた?」
「……そうかも、しれませんわね」

 レディ・メアリの言葉にはあいまいにうなずいておいて、エリザベスは彼女の言葉をやり過ごそうとした。

「楽しみだわ。一週間後にお茶にいらっしゃるから、その時ゆっくりお話するといいわ」

 レディ・メアリは獲物に狙いを定めたような目つきでエリザベスを見やる。

 今回の滞在は一週間程度ということが、エリザベスの意志を無視してパーカーとレディ・メアリの間で決められていた。

 その間、エリザベスは屋敷にとどまっているパーカーへと毎朝使いを出し、エリザベスの指示で仕事を進められるように手配しておいた。

 パーカーからの報告は、夕方に来る使いが持ってきてくれる。急場しのぎではあるが、それで一応通常の業務はなんとかこなすことができるはずだ。
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