イジワルなキミの腕の中で


雨はすっかり上がっていて、寒空の中猛ダッシュで駅まで走った。



最低……っ!


最低、最低、最低!!


先輩なんて……っ!




勢い良く走ったせいか


さっきのことがあるからなのか


バクバクと未だに鳴り止まない鼓動。



電車に乗ってから家に着くまでの間、放心状態で何も考えることが出来なかった。



どうして突然あんなことになったのか。


思い返すだけでも恥ずかしい。


それと同時に胸の奥がキリキリ痛む。



「はぁ」



さっきから出るのはため息ばかり。


家に着いてお風呂に入っている間も、予習をしようと机に向かったものの手に付かない。


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