オレンジの片想い
*第2章

再会


月曜日、学校へ来ると蒼真はもういなかった。
それは事前に伝えてあったことだったのに、そのときになって初めて本当に転校したんだと実感する。



「...大丈夫?」



わたしを気遣ってくれる咲歩と月菜。その優しさが心に染みる。



何日かして、落ち着いてきた頃にふたりに蒼真とのことを話した。ふたりは何も言わずにただわたしを抱き締めた。




蒼真が転校してから、彼が何処へどうして転校するのかを知らないことに気がつく。



連絡手段さえない。



仲がよかったのは事実。それを決めるものは連絡先を知らないだとか、そんなのはきっと関係のないものだと思う。



だからって、これじゃあ本当に会えなくなっちゃうな。



....いや、違うか。



蒼真はわざと訊かなかったのかもしれない。




日が過ぎていくにつれ後から気がついた後悔がのし掛かっていく。




あのときこうしてたらって。そればかり浮かび上がってはもう戻れないものだと言い聞かせて沈んでゆく。ほんとどうしようもない。




こんなので、蒼真を忘れることなんて当然出来るはずもなく




ずっとずっと苦しいままで










わたしは、高校生になった。
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