エリートな彼に恋してる。(更新停止中)
あたしと貴哉は、何気なく扉の方を見た。
そして、固まっていた。
「失礼します」
そう入って来たのは、なんと……
黒髪長身黒縁眼鏡の中谷だったのだ。
心がチリチリと燻りだす。
まるで煙草のように。
あたしは慌てて中谷から目を逸らし、煙草を消した。
最悪。
こんなところまで来るなんて。
中谷のストレスから逃げるためにここにいたのに、ここも安全な場所じゃないの?
「篠山さん」
中谷は静かにあたしに言う。
あたしは中谷から目を逸らしたまま、
「なに?」
挑戦的に返事をする。
すると……
「篠山さん、喫煙者なんですね」
ふざけたことを言いやがった。
誰のせいよ?
誰の!?
あたしは黙って扉を開け、喫煙所から出る。
一服のつもりが、イライラマックスだ。
今までは笑顔が得意だと思っていたのに。
篠山さん、怒ったりしないねって言われていたのに。
何もかもが駄目だ。
中谷のせいだ。
中谷なんて大っ嫌い!!