白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
刹那は呆れたようにため息をついた。た、確かに理波ちゃんを通してそういうことになるよな。
「壱星が兄貴って……。壱星、誕生日いつ?」
「十二月」
「っしゃ! 俺九月だから俺のが兄貴だ!」
「いやいや拘るとこそこかよ。それから理波ちゃん通してる時点で誕生日関係ないよ。
滝篠くんが兄貴は決定だよ」
「ここ重要なんだぞ刹那。そんな些細な法則超えてやるわ」
「どうしたって越えられんと思うが……。話戻すぞ」
「あ、おう」
少し脱線したおかげで回復した俺。
自分ごとながら簡単だ。