白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
「どうだ? シスコンのお前にはキツイ言葉だったか?
でも、これからお前は、理波を姉と護る以外の役目はいらないんだ。それは俺のものだ」
「…………っ」
はあ……ほんとこの優等生は……。
「ありがと。一つ軽くなった」
海に沈んだのはおもりのため。
繋がれていた鎖が、壱星の一言で断たれた。
たった一言なのに。
「やってみる。理波ちゃんは、俺の姉貴だ」
凝った鎖を、解くように断っていく。
今から、始める。
一つの鎖が断たれて、水面に手が届きそうな今なら。