白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
俺らが想い出のために考えたのは、学祭に来てくれた人たちに写真の想い出を持って帰ってもらうことだった。
写真部とコンピューター部が連携して、写真を撮ってそのまま印刷出来る機械を作ったから、実験的に使ってみたいというのが発案だった。
写真部は一組に四人いて、それぞれがカメラを持っている。
その機械とやらは最初は冗談交じりに怪しまれたけど、使って見たらなかなかの出来だった。
部の活動の一環で作って、それは既に部員個人のものになっているらしい。
時代に合わせてか、太陽電池という優れものでもある。
だから、実費としては印刷の紙代や作る小物代だけでいということになった。