白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】


「あーっ! あったよこれだ!」



「よかったー! 助かったよ未渡」



「見つかってよかったです」
 


二人は涙を流しそうな感じで歓喜している。



すごく重要な書類なんだそうだ。




「ほんとありがと! みんなに知らせてくる」



「未渡、頼むからずっと教授の助手やっててくれよ!」
 


返事を待たずに二人は教授室を飛び出した。



壱星がぼそっと言った。




「進路が決定したか」



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