白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
「あ?」
愛璃と刹那が次のお客さんの受付をしていると、がしっと両側から腕を摑まれた。
何事? 刹那はにこっと笑った女子に肩に手を置かれている。
こちらもわけわからぬ顔。
「悪いけどちょっと来てもらうわよ」
見れば、五組の女子二人と男子二人だった。
「は? どこに」
「うちらも一組に協力するんだから、一組が五組に協力してくれてもいいよね?」
にこっと小首を傾げられた。
そこはかとなく嫌な予感が……。
特に五組ってあたり……。