白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
「……刹那、帰んぞ」
「えっ⁉ 帰るのかっ⁉」
あの、そこまで驚いた声を出されても……。
「……この状況から逃げる方法なんて知らん」
「……ああ」
刹那も納得したようだ。
低い声で肯いた。
この状況、刹那と一緒に帰る以外の逃げの道があっても俺は、それはとらない。
望まれる形である俺もまた、《俺》だ。
……ごめん自分、今ちょっと自分に対して「お前めんどくせーな」って思っちゃったよ……。
「未渡」