年上ヴァンパイア




「じゃあな。」


家まで送ってもらった。


「…うん。」


私は少し、寂しくなった。


「なんでそんな顔すんだよ。
梨穏には笑顔が似合う。」


「…うん。」


「しゃーねぇな。」


藤咲くんは私を引き寄せて、キスをした。
すぐに唇を離したが、まだ温もりが
残っている。



< 102 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop