年上ヴァンパイア




でも、変なこと願って、能力出しちゃったら、この人、危ないもんね…。

私は触られている手を払おうとする。
が、払おうとした手を掴まれ、引っ張られる。

私は男の横に座る形になってしまう。
逃げようとしても、肩をがっちり掴まれ、逃げられない。

再び足を触られ、怖くて目を瞑る。


その時、聞きなれた声がした。


「その手、離せ。」


紫苑だ…。


「誰だ、てめぇ。」


「こいつの彼氏。」



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