年上ヴァンパイア




「お前はバカか。
最初に襲われたの、朝だったろ。」


「あ、そっか。」


「だから、一緒に帰る。」


「うん。」


「さっきの通りに入ったら、俺に掴まれよ。」


「うん。」


私は家まで送ってもらった。
藤咲くんはすぐに帰った。

その日、敵に襲われることはなかった。



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