年上ヴァンパイア




教室でも陰口を言われ、無視され、鋭い視線をあびる。

でも、別にどうってことなかった。
穂乃はいつも通り話しかけてくれるし、そんなに苦痛じゃなかったから。

昼休み、さすがに教室にはいたくなくて、中庭で本を読んでいた。

すると、突然上から誰かがふってきた。

藤咲くんだ。


「こんなとこで何してんの?」


「本読んでるの。」


「んなことはわかってんだよ。」


「じゃあ、何?」



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