続・銀髪姫と不良幹部
「そうだ、依亜」


「ん?」


「雄吾が今日は大学休みだから文化祭くるって」


「え、本当!?」


雄吾もくるってことはみんなで回れる!


1年の時は私隠れてたし、去年は留学してたし。


実は高校での初めての文化祭だったりするんだよね~。


「ああ、最初からくるって」


「そっか!じゃあ、みんなで回ろうね!」


「まぁ…うん」


ん?なんか歯切れ悪いなー。


何かあるのかな?


「どうかした?」


「いや、本当は2人で回りたいけど仕方ないな」


「なっ!」


そんなこと言われるなんて…予想外だよっ。


顔真っ赤じゃないよね?


やば、いきなり心配になってきた…。


「ははっ、冗談だよ。でも、いつかは一緒に回ろうな?」


「もちろん!」


それは未来の約束だけど…。


それだけでも私は嬉しいんだ。


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